インライン検査

インライン検査は、チューブ、棒鋼、板材、その他数多くの金属加工産業の製造工程において、信頼性の高い製品品質を保証するための鍵となる制御ツールです。
欠陥検出の性能、信頼性、速度は常に向上しており、生産サイクル全体の効率を向上させる上で極めて重要なものとなっています。
品質基準や検査仕様はますます厳格になっていますが、コンベンショナルUT、フェーズドアレイ超音波探傷検査(PAUT)、また平面波イメージング(PWI)やトータルフォーカシングメソッド(TFM)といった高度なイメージング技術を用いることで、測定精度と検査速度の向上を実現することが可能となります。こうした検出分解能の向上や精度の向上により、兆候や欠陥の分類の信頼性が高まり、品質が向上し、誤判定が減少します。需要に応え、競争優位性を維持するためには、最先端の検査技術を装備することが不可欠です。

製造ライン向け自動超音波検査のイメージ
インライン検査用ソフトウェア FastView

TPACの高度な超音波探傷器ポートフォリオを基盤とするFastViewは、インライン用途向けに設計されたソフトウェアプラットフォームです。高度なベンチ管理ツールなどが含まれており、TPACの超音波探傷器プラットフォームとあらゆる先進技術の全てに対応します。
FastViewは産業用として成熟した、実績のあるプラットフォームです。連続的な稼働環境における検査プロセス全体に対応し、以下をサポートします。

欠陥の選別を含む、自動検査とレポート作成

  • チューブ、棒鋼、溶接部、車輪、またはカスタムの複雑な試験片に対応できるベンチ構成
  • 3D部品のレイトレーシングを含む、超音波のセットアップとフォーカルローの計算
  • 全自動校正(プローブ感度と基準欠陥)

棒鋼・ビレット

棒鋼の完全容積検査を用いて小さな内部欠陥、空隙、その他の異常や、浅い継目、表面下の欠陥などを検出する場合は、垂直入射と横波による探傷法が最適です。TPAC製品ではより高度なイメージングが可能で、更なる検出機能が加わります。これにより検出性能が向上するだけでなく、兆候の測定精度も向上し、誤判定が減少します。

棒鋼とビレットのインライン超音波検査

電気抵抗溶接 ERWパイプのインライン超音波検査

電気抵抗溶接(ERW)

ERWパイプにおいて、溶接プロファイルを監視し、溶接部の縦方向の欠陥を検出します。検査システムを高温部に設置する場合は、システムを用いて溶接トリムを監視したり、スカーフィングツールの性能に関するフィードバックを迅速に提供したりできます。低温部に設置する場合は、成形ロール後においてパイプが最終形状になった時点での欠陥を検出します。


立向姿勢サブマージアーク溶接(LSAW)

肉厚が25 mmを超える大口径管は、サブマージアーク溶接による縦方向シームを持つ成形厚板から製造されます。肉厚が大きく、検査対象となる材料の容積が大きいため、通常は縦方向、横方向、ラミネーションなど、多数の様々な種類の欠陥を検査するために、多様なプローブを用いる必要があります。

立向姿勢サブマージアーク溶接 LSAW管の超音波検査

ヘリカルサブマージアーク溶接 HSAW管の超音波検査

ヘリカルサブマージアーク溶接(HSAW)

HSAWによる大口径管は、鋼帯をコイル状から連続的に巻き戻して螺旋状に成形し溶接することで、螺旋管として製造されます。
縦方向と横方向の欠陥を斜角探傷検査で検出します。溶接シームに隣接する熱影響部におけるラミネーションや含有物を検査する場合には、追加のプローブを使用します。


シームレスチューブ

シームレスチューブは最も要求が厳しく重要な用途に用いられるもので、縦方向、横方向、斜め方向、ラミネーションの各欠陥の検出や、肉厚測定を含む、特殊な検査が必要になります。

シームレスチューブのインライン超音波検査

鉄道の車輪と車軸の超音波検査

鉄道の車輪・車軸

列車の高速化や輸送量の増大、インフラの拡大に伴い、鉄道の車輪・車軸の検査はますます厳格なものになっています。
鉄道の車輪は製造段階でも運行段階でも定期的な再プロファイリングが必要となるため、安全基準への適合を確保するために複雑な検査を実施する必要があります。TPACの超音波探傷器とFastViewを組み合わせることで、コンベンショナルUTやフェーズドアレイUT、高度なイメージング技術を活用した、さまざまなケースに最適なソリューションを構築することが可能です。